イオンのオーガニックは嘘?!中国産有機野菜の安全性と問題点をリサーチ
イオングループが展開するPB商品「トップバリュグリーンアイ」。
2014年には「グリーンアイオーガニック」が誕生し、PBのオーガニック商品で国内において最大規模にまで成長しています。
イオンのオーガニック商品で気になるのは中国産を原料にした食品ではないでしょうか。
そこで今回は、イオンで販売されているオーガニックは嘘であるのか、イオンの中国産有機野菜の安全性や問題点についても管理栄養士みのりが調査しました。
安心してイオンのオーガニック野菜を離乳食に使うことはできるのかについてもまとめています。
- イオンのオーガニックが嘘であるのか、安全性が気になる方
- イオンのオーガニック野菜は離乳食に使えるのか
イオンのオーガニックは嘘?!
結論から言うと、イオンで販売されているオーガニック野菜は嘘ではありません。
有機JASとは、農林水産省が定める日本のオーガニック認証マーク。
有機JAS認証では、農産物や加工品について、主に以下のような基準を定めています。
- 化学合成肥料・農薬を使わない
- 遺伝子組み換え技術や放射線を利用しない
- 過剰な動物医薬品は使用しない
環境に配慮した自然な農法を行い、その結果として私たちの体にも安全な食べ物が作られています。
また、トップバリュグリーンアイオーガニックのホームページでは、生産者の顔まで消費者に分かるよう公開されています。
オーガニックや有機JASについては、「オーガニックとは簡単に?有機の意味や地球にやさしいワケとは。」の記事でも詳しく説明していますのでこちらの記事を参考にしてください。
イオンのオーガニックが嘘といわれる理由
イオンのオーガニックが嘘だといわれる理由は、原産国が中国であることが一つの理由です。
中国は重金属、未処理の汚水による水質汚染やPM2.5など大気汚染の問題があります。
さらに過去には、冷凍餃子事件や粉ミルク汚染事件など食の安全に関する事件がありました。
このような背景から、オーガニックでも中国産の食品は危ないという印象が根強く残っています。
有機JASには土壌や農薬・化学合成肥料以外の栽培環境について明確に規定されていません。
中国の有機食品は、1994年に有機食品に相当するAA級表示制度が新設されました。
イオンで販売されているオーガニック野菜の中には、中国産もあります。
農薬の使用に関する制限があっても安心できない、心理的ハードルをクリアするのは難しいですね。
一方で、中国では生活が安定し、健康意識の高まりによって飲食店の衛生状況や食品の安全性に気を配る消費者が増えてきています。
中国国内の有機野菜市場規模は、アメリカやドイツ、フランスに次いで世界第4位。また、有機野菜の輸出規模も世界4位であり、アジア圏では最大の有機農業大国です。
引用:https://www.ide.go.jp/Japanese/IDEsquare/Analysis/2019/ISQ201910_001.html
中国でも食の安全性を意識する消費者が増えてきているのですね。
イオンの中国産有機野菜の安全性と問題点
イオンで販売されている有機野菜は中国産であるのか、バナナとブロッコリー、干し芋を対象に調査しました。
オーガニックバナナ
バナナ栽培に適した気候と天然水が豊富なペルー北西部にあるピウラ。
ピウラで栽培されたバナナは、世界で最も良質なバナナの 1 つと考えられています。
南国が原産のバナナは中国産ではありません。
商品名 | オーガニックバナナ |
内容量 | 1袋 |
原産国 | ペルー |
参考価格(税込) | 267円 |
冷凍野菜(ブロッコリー)
旬の時期に収穫したブロッコリーを急速冷凍した中国産有機ブロッコリーです。
カットが大きめでしっかりしていると定評のある冷凍野菜です。
一方で、中国産であることが気になる意見もあります。
商品名 | オーガニックブロッコリー |
内容量 | 200g |
原産国 | 中国 |
参考価格(税込) | 170円 |
干し芋
中国産の有機さつまいもを、有機JAS認定工場で加工した干し芋です。
オーガニックの干し芋の口コミは、国産でないことが気になるが、保存がきくおやつとして最適であると評判です。
商品名 | オーガニック ほしいも 平切り |
内容量 | 120g |
原産国 | 中国 |
参考価格(税込) | 213円 |
南国が原産のバナナは中国では生産されておらず、原産地が気になる口コミはありませんが、冷凍野菜や干し野菜など中国原産のオーガニック商品は、安全性が気になる方が多い印象です。
イオンのオーガニック野菜は離乳食に使えるのか
赤ちゃんには安心な食事を作ってあげたいですよね。
中国産のイオンの有機野菜は、離乳食に使えるのでしょうか。
結論から言うと、離乳食に使えます。
しかし、オーガニック食品は水質と大気については規定がありません。
基準をクリアし、安全面には配慮されている中国産有機野菜ですが、消費者にとっては決して安心とは言えません。
そのため、中国産有機野菜に少しでも不安のある方にはおすすめできません。
まとめ
イオンのオーガニック商品は嘘であるのか、中国産有機野菜の安全性と問題点について徹底調査しました。
イオンの中国産オーガニック商品は、日本国内の有機JASと同じレベルで、離乳食に使うこともできます。
しかし、中国のオーガニック認証制度は歴史が浅く、信憑性に欠ける点があります。
さらに、水質汚染や大気汚染についてはオーガニック認証に規定されていないことや過去に起きた食品事件で中国産食品は安心できない方がいることも事実です。
産地の状況がわからないから不安という方は、国産で生産者が見える安全な野菜を選ぶのが賢明ですね。
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