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PFOAの規制はいつから開始?海外での状況とフライパンを選ぶポイント

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PFOAの規制はいつから開始?海外での状況とフライパンを選ぶポイント

フッ素加工(テフロン)フライパンを調べると必ず出てくるワード、PFOA

PFOAが体に悪いといわれているのに、日本では使わない方向に動いているのでしょうか?

今回はフッ素加工フライパンの補助剤として使われているPFOAは規制がいつから始まっているのか?

海外でも規制されているのか?規制されているなら、どのフライパンを選んでも平気なのか?詳しく解説します。

この記事を読めば、フッ素加フライパンを選ぶ時の参考になります。

もくじ

日本でPFOAの規制はいつから? 

結論からいうと、日本でPFOAは2021年10月から化審法で規制されています。 

PFOAに似た構造式でPFOSという物質がありますが、この2つともが撥水加工をするのに便利な反面、環境下で分解されにくく、環境中に残ってしまい生物の体に蓄積し、 人類の健康にも影響が出る可能性を指摘されていました。

特にPFOSの方が問題視され、先に規制が始まりました。

PFOSは2009年5月に、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約に適合されるようになりました。

PFOAについては、そのときはまだ議論されていませんでしたが、構造式がそっくりのため、人体に影響が出るだろうと言われており、PFOSのあとに規制されるようになりました。

PFOAについては10年後の2019年4〜5月に残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約に追加されました。

海外でも日本より早く規制する方向に動いています。

PFOA・PFOSの規制は海外ではどうなってる? 

PFOAよりもPFOSの方が人体や環境に問題があるとされ、先に規制され始めました。 

海外でPFOSが規制されるようになったのは何年からかまとめてみました。 

規制された年
アメリカ2000年頃
オーストラリア2002~2008年頃
ドイツ2008年
EU2006年
中国2019年頃
カナダ2008年頃

その後、PFOAについても規制が進んでいます。 

フッ素加工フライパンを開発した会社のデュポン社や3Mも2015年までにPFOAを廃止しており、日本弗素樹脂工業会では2013年までに会員企業にPFOAの使用を全廃すると公表しました。 

ちなみに日本弗素樹脂工業会に参加している会員は、ダイキン工業やAGC、株式会社クレハといった大手メーカーです。

その流れで、日本の中小メーカーもPFOAを使用せずに作っていると思われます。 

大阪府のHPにおいても、次のような記載がありました。

フライパン等にPFOAはほとんど残存していないこと、また、フライパン等を適切に使用した場合にはリスクがないことが確認されています。

引用:大阪府PFOA

中国については、2020年時点で「中国で厳格に制限する有毒化学品名録」にPFOAがまだ記載されていません。

そのため、規制がどこまで進んでいるかはまだ不明です。

世界的にPFOA、PFOSを廃止する動きが出ていますが、まだ規制していない国も多そうです。

 PFOSやPFOAの健康への影響は? 

PFOSは生殖器への影響や人体への影響について言われていますが、はっきりとしたデータは出ていません。 

PFOAについての症状は以下のようなものがあります。

  • 皮膚につく→赤くなる
  • 痛みが出る目に入る→目がかすむ
  • 吸ってしまう→咳やのどの痛み
  • 飲み込む→腹痛や吐き気

2015年以降に作られたフライパンならPFOAによる症状は少ないと思いますが、もう何年も使っているフライパンをお持ちだった場合に、PFOAの症状が風邪にも似ているので、分かりにくいかもしれません。 

もうフライパンが古いかもと思う方は、買い替えるのにいい機会かもしれません。

フッ素加工フライパンを選ぶポイントは?

私がこれからフッ素加工フライパンを選ぶなら、ポイントは2つです。

フッ素加工フライパンを選ぶポイント
  1. PFOAを使っていない2015年以降に作られたフライパンを選ぶ
  2. 中国製やマレーシア製ではPFOAの規制がどこまで進んでいるか不安なため、日本製か先進国のものを選ぶ。または中国製などでもPFOAフリーと書いてあるものを選ぶ。

 

まとめ

フライパンに使われるPFOAは日本では2013年から大手メーカーが規制し始めて、2021年にはどこも使用を止めました。

今、フッ素加工フライパンを買い替えるなら、PFOAも使われていないので安心して使うことができます。

できれば、日本製やドイツ、アメリカ製などが安心ですが、中国製などでもPFOAフリーと記載してあるものを選ぶようにしましょう。

差別しているわけではなく、中国などは規制される年が遅かったためです。

フライパンの扱い方がきちんとしていれば、そこまでPFOAを気にしなくても平気かもしれません。

フライパンを使う時には中火以下にする、また、空焚きをしてはいけません

油を引いて火をつけ、目を離したら煙が出ていたら、それは高温になりすぎです!要注意です。

正しい使い方をすれば、フライパンの寿命も伸びるし、安全に使えるので一石二鳥ですね。

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