【モスバーガー】添加物は使われている?安全性についてまとめてみた
ハンバーガーフランチャイズ店でのシェアは、マクドナルドに続く第2位のモスバ―ガー。
農薬や化学肥料を減らして育てられた野菜を使用するなど、厳選した素材を使用しています。さらに、注文を受けてから作るのが特徴のモスバーガーは、健康的なイメージがありますよね。
健康的なイメージのモスバーガーに添加物は使われているのか気になりますね。
そこで今回は、モスバーガーに添加物は使われているのか、モスバーガーの安全性についてまとめました。
- モスバーガーに添加物が使われているか気になる人
- モスバーガーは安全なチェーン店なのか知りたい人
モスバーガーに添加物は使われている?
結論から言うと、モスバーガーに添加物は使われています。
モスバーガーのメニューには何の添加物が使われているのでしょうか。
今回調査したのは、子ども向けのモスワイワイセットとポークサンドそしてフレンチポテトフライの3つです。
実際に店舗に行って調査し、不明点はお客様相談室に問い合わせて確認しました。
モスバーガーの添加物①モスワイワイバーガー 530円(税込)
子ども向けメニューのワイワイバーガーは、ドリンクとポテト、さらに選べるおもちゃがついて税込530円です。
お客様相談室に問い合わせし、原材料を教えてもらいました。
ワイワイバーガーの原材料
モスバンズ | 小麦粉、砂糖混合異性化液糖、マーガリン、パン酵母、植物性たん白、食塩、乳等を主要原料とする食品、植物油脂(なたね油)、発酵風味料、麦芽エキス、発酵種/乳化剤、イーストフード、香料、ビタミンC、(一部に乳成分・小麦・大豆を含む) |
パティ | 牛肉、ソテーオニオン、つなぎ(パン粉、粉末卵白、粉末状植物性たん白,)、粒状植物性たん白、牛脂、乳等を主要原料とする食品、食塩、糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、デキストリン、香辛料、野菜ブイヨンパウダー/加工デンプン、リン酸塩(Na)、調味料(アミノ酸等)、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、(一部に卵・乳成分・小麦・牛肉・大豆を含む) |
トマトケチャップ | トマト、糖類(砂糖、ぶどう糖果糖液糖)、醸造酢、食塩、たまねぎ、香辛料、(原材料の一部にりんごを含む) |
バンズに使用されている添加物のイーストフードは、パン酵母のエサとなり、発酵を助ける添加物の総称です。
パン酵母の発酵が活発化することでパンの香りやボリューム感が増します。
日本で使用が認められているイーストフード16種のうち、化成肥料として使われている塩化アンモニウムという添加物があります。
塩化アンモニウムは、大量摂取による体への負担が大きいため、避けたい添加物の1つです。
しかし、イーストフードは発酵を助ける添加物の総称であるため、個別でどのような添加物が使用されているか分かりません。
また、パティに使用されている添加物のカラメル色素は茶色い色素の着色料です。色を茶色く仕上げることで見た目の向上につながります。
カラメル色素は、製造方法によってI〜Ⅳの4種類に分類されます。
カラメル色素Ⅰは家庭でも作ることのできる製造方法で、比較的安全とされていますが、カラメル色素Ⅱは日本で製造禁止となっています。カラメル色素ⅢとⅣは安価で大量生産ができますが、製造過程で有害物質が発生することが明らかになっています。
問い合わせた際の原材料だけでは、カラメル色素I〜Ⅳのうち、どの製造方法か判断できません。
モスバーガーの添加物②ポークサンド〈米粉〉370円(税込)
ポークサンドは、7大アレルゲン食材を使わない低アレルゲンメニューです。
国産米粉を使用したバンズと豚肉のパティにケチャップが付いて税込370円です。
ポークサンドの原材料
低アレルゲンバーガー(ポーク) | 米粉パン(米粉(国産)、なたね油、砂糖、食塩、ドライイースト)、ハンバーグ(豚肉、ソテーオニオン、豚脂肪、米粉パン粉(米粉(国産)、なたね油、砂糖、食塩、ドライイースト)、食塩、砂糖、香辛料)/トレハロース、加工デンプン、増粘多糖類、調味料(アミノ酸)、(一部に豚肉を含む) |
パックケチャップ | トマト、糖類(砂糖、ぶどう糖果糖液糖)、醸造酢、食塩、たまねぎ、香辛料、(原材料の一部にりんごを含む) |
ポークサンドに使用されている添加物の加工でんぷんは、膨らみの向上や安定剤などの目的で使用されています。
日本で使用が認められている加工でんぷんは、12種類です。
EUでは、安全性に疑問があるとのことで幼児向けの食品に使用することを禁止されている加工でんぷんがあります。
加工でんぷんは一括表示のため何が使われているかわかりません。
小さな子ども向けには加工でんぷんは避けたい添加物の一つです。
ポークサンド<米粉>は店員さんが商品に直接手を触れずに、袋のまま加熱して提供してくれるのでアレルゲン混入の心配がありません。
着色料のカラメル色素や肉の水分を保つリン酸塩を使っていないことは意外です。
パックの小分けケチャップに添加物は使用されていません。
しかし、ぶどう糖果糖液糖が使用されています。
ぶどう糖化糖液糖は添加物ではありませんが、摂取することによって血糖値の急上昇が起こることで体に負担をかけてしまいます。
モスバーガーの添加物③フレンチフライポテト S250円(税込)
サイドメニューの定番であるフレンチフライポテトはSサイズで税込250円です。
フレンチフライポテトの原材料
ポテト | じゃがいも、植物油脂、ぶどう糖/ピロリン酸Na |
揚げ油 | 食用なたね油、食用パームオレイン、食用大豆油、食用とうもろこし油/シリコーン(一部に大豆を含む) |
ポテト自体には、ピロリン酸Naが使われていることが分かりました。
ピロリン酸Naは、じゃがいもを揚げた際のできあがりの色を安定させる目的で使われています。
味だけでなく見た目も重視される外食チェーン店では必要不可欠な添加物かもしれませんね。
また、揚げ油にも消泡剤としてシリコーンが添加されています。
家庭用の油にはシリコーンが添加されていることはありませんが、業務用の油には油の飛び散りを減らして安全に揚げるためにシリコーンが添加されていることが多いです。
フレンチフライポテトは、添加物だけでなくアクリルアミドの問題点も挙げられます。
アクリルアミドは、炭水化物を多く含む食品を高温で調理したときに発生する有害物質です。
モスバーガーのトランス脂肪酸対策は?
トランス脂肪酸は世界各国で使用制限や表示義務を行うなどの対策がすすめられています。
日本では使用制限も表示義務もありませんが、各社が使用について対策をすすめています。
そこで、モスバーガーでのトランス脂肪酸対策について調査しました。
トランス脂肪酸についてお客様相談センターに問い合わせたところ、
「揚げ物用フライオイルは、従来からトランス脂肪酸を多く含むとされている硬化油や固形油を使用していません。今後は、事態の動向を見極め、さらなる対応の必要性を検討してまいります。」との回答がありました。
牛肉や乳製品にはもともと食品中に存在するトランス脂肪酸は含まれていますが、人工的に作られたトランス脂肪酸は含まれていないことが分かりました。
モスバーガーに遺伝子組み換え食品は使われている?
モスバーガーでは、遺伝子組み換え食品が使われているのでしょうか。
ポテトの主原料であるじゃがいもは、公式サイトで遺伝子組み換えでないと明記してあります。
原料のじゃがいもは契約農場で収穫されたものを使用しており、遺伝子組み換え品種は原料農場との契約において使用を禁止しています。
引用:https://www.mos.jp/omoi/quality/trace/poteto/
では、植物油やマーガリン、甘味料としてのぶどう糖果糖液糖はどうでしょうか。
「植物油」や「マーガリン」「ぶどう糖化糖」などの原料は、明記がない限りとうもろこしや大豆などの遺伝子組み換え食品がほとんどです。
これらは、食品が完成した段階で遺伝子組み換えの成分が残っていない場合、遺伝子組み換えの表示義務がありません。
つまり、ポテトは遺伝子組み換えではありませんが、それ以外の植物油やマーガリン、ぶどう糖化糖液糖に関しては遺伝子組み換え食品が使われている可能性が非常に高いです。
モスバーガーの野菜は農薬が使われている?
モスバーガーの野菜は農薬や化学肥料は使われているのでしょうか。
モスバーガーのお店で使用している主な生野菜は、できるだけ農薬や化学肥料に頼らない方法で育てられた野菜です。
https://www.mos.jp/omoi/quality/vegetables/
農薬や化学肥料の使用に関しては、継続的に削減する姿勢を持つ農家さんの野菜を使用することとしています。また、当初の目標として、産地地域における慣行基準の5割以上の削減をモスと農家さんが協力して目指しています。なお、安全確認のため、抜き打ちでの残留農薬検査を行っています。
https://www.mos.jp/omoi/quality/vegetables/
公式サイトによると、モスバーガーのお店で使用している主な生野菜は、できるだけ農薬や化学肥料に頼らない方法で育てられた野菜です。
さらに、生野菜はすべて国産を使用しています。
農薬や化学肥料を減らす取り組みをしているだけではなく、国産農産物の消費拡大を通じて日本農業の活性化にも貢献していることが分かります。
【モスバーガー】添加物は使われている?安全性についてまとめてみたのまとめ
この記事ではモスバーガーの添加物と安全性についてまとめてみました。
モスバーガーは、素材を厳選して注文を受けてから作り提供することが特徴的なハンバーガーショップです。
モスバーガーで作られている全ての商品について、人工的に作られたトランス脂肪酸は含まれていないことが分かりました。
しかし、添加物については意外にも複数種類使われていることが分かりました。
農薬や化学肥料にできるだけ頼らないで栽培された生野菜を食べたい方にはおすすめですが、添加物や遺伝子組み換え食品を避けている方にモスバーガーはおすすめできません。
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