コンビニに無添加ドーナツはある?セブンやローソンの原材料を調べてみた
ドーナツの歌が多いことからも分かるように、ドーナツは子どもが大好きなおやつ。
家では揚げ物をしない人も増えており、コンビニで手軽にドーナツが買えると大助かりです。
そんなコンビニのドーナツには、どんな原材料が使われているのか気になりませんか?
子どものために、できるだけ無添加のドーナツを食べさせてあげたいと思う方も多いですよね。
そこで今回は「セブンイレブン」や「ローソン」に無添加ドーナツがあるか調べてみました!
定番・人気ドーナツの原材料を徹底的にチェックしていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
コンビニに無添加ドーナツはある?
残念ながら、コンビニでは無添加ドーナツを購入できません。
無添加ドーナツを探してコンビニを調査してみましたが、多種類の添加物や人工甘味料などが使用されていました。
今回調べたコンビニのドーナツすべてに使用されている添加物は以下の3つです。
- 乳化剤
- 膨張剤
- 香料
「乳化剤」というとピンとこない方もいると思いますが、油分と水分の2つの物質を1つに混じり合わせる役割を果たすのが乳化剤です。
2つ目の「膨張剤」は、文字から連想できるとおり、パンやドーナツなどの食品をふかふかの食感にするために使用されます。
ベーキングパウダーやふくらし粉といったほうが馴染み深いですね。
3つ目の「香料」は、食品にいい香りをつけるための添加物。
乳化剤・膨張剤・香料は、安全性が確保されたもののみ使用可能ですが、問題は「乳化剤・膨張剤・香料は一括表示」が認められていることです。
つまり、具体的にどの物質の添加物を使用しているのか分からないのです。
例えば、さまざまな健康被害の危険性が言及されている乳化剤「ポリソルベート80」を使っていたとしても「乳化剤」とだけ記載される場合があるということです。
また、コンビニのドーナツに使われるショートニングに含まれているトランス脂肪酸も気になるところ。
「平均的な日本人より多いトランス脂肪酸摂取量を基にした諸外国の研究結果によると、トランス脂肪酸の過剰摂取により、心筋梗塞などの冠動脈疾患が増加する可能性が高いとされています。また、肥満やアレルギー性疾患についても関連が認められていますが、糖尿病、がん、胆石、脳卒中、認知症などについての関連は分かっていません。
こうした研究結果は、トランス脂肪酸の摂取量が、平均的な日本人よりも相当程度多いケースの結果であり、平均的な日本人の摂取量においては、これらの疾患リスクとの関連は明らかではありません。」
引用:厚生労働省|トランス脂肪酸に関するQ&A
身体へのさまざまな悪影響が指摘されている添加物やトランス脂肪酸は、できるだけ摂取を避けたほうがいいですね。
次の項目では「セブンイレブン」「ローソン」の2社で取り扱われている、定番や人気のドーナツの原材料について詳しく紹介していきます。
【セブンイレブン】ドーナツの原材料
コンビニといえば「セブンイレブン」を思い浮かべる方も多いでしょう。
セブンイレブンでは、トランス脂肪酸少なめのオリジナル揚げ油を使用するなどの取り組みを進めています。
しかし、セブンイレブンで販売されているドーナツには、添加物のほかできるだけ避けたい原材料が使用されています。
チョコオールドファッション
商品名 | チョコオールドファッション |
名称 | ドーナツ |
価格(税込) | 129円 |
内容量 | 1個 |
栄養成分表示 | 熱量:424kcal、たんぱく質:3.6g、脂質:30.7g、炭水化物:33.9g(糖質:32.6g、食物繊維:1.3g)、食塩相当量:0.37g |
原材料 | ミックス粉(小麦粉、砂糖、ショートニング、澱粉、その他)(国内製造)、ショートニング、準チョコレート、卵、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆を含む)/膨張剤、乳化剤、香料 |
セブンイレブンのチョコオールドファッションに使われている原材料で気になるのは「ショートニング」です。
ショートニングは、原料そのものに加えて「ミックス粉」の一部にも使用されています。
使用されている添加物は、コンビニで買えるほかのドーナツより抑えられている印象ですが、カロリーも高く安全であるとは言い難いですね。
ホワイトクランブルリングドーナツ
商品名 | ホワイトクランブルリングドーナツ |
名称 | ドーナツ |
価格(税込) | 151円 |
内容量 | 1個 |
栄養成分表示 | 熱量:424kcal、たんぱく質:3.4g、脂質:30.6g、炭水化物:34.3g(糖質:33.0g、食物繊維:1.3g)、食塩相当量:0.35g |
原材料 | 小麦粉(国内製造)、ショートニング、シュガーコーチング(砂糖、植物油脂、乳糖、その他)、バター風味クランブル(砂糖、小麦粉、その他)、砂糖、卵、パン酵母、糖類加工品(ぶどう糖、コーンスターチ、食用加工油脂)、脱脂大豆粉、食塩(一部に卵・乳成分・小麦・大豆を含む)/膨張剤、酢酸Na、乳化剤、香料、V.C、カロチノイド色素、甘味料(ステビア) |
ホワイトクランブルリングドーナツにもやはりショートニングが使用されています。
また、使用されている添加物は、膨張剤・乳化剤・香料に加え、以下の4種類です。
- 酢酸Na
- V.C
- カロチノイド色素
- 甘味料(ステビア)
「酢酸Na」はpH調整剤の一種で、細菌の増殖を防ぎ、長期保存を可能にする効果があります。
ドーナツに使用される「V.C」は別名「アスコルビン酸」と呼ばれる酸化防止剤です。
さらに「カロチノイド色素」など、ドーナツの食感・見た目・味をよくする添加物が使われています。
気になるのは甘味料の「ステビア」です。
ステビアは、スイスなどでは安全性の確保が不十分として認可されていません。
もちもちリング シュガー
商品名 | もちもちリング シュガー |
名称 | ドーナツ |
価格(税込) | 129円 |
内容量 | 1個 |
栄養成分表示 | 熱量:312kcal、たんぱく質:1.0g、脂質:23.1g、炭水化物:25.0g(糖質:24.8g、食物繊維:0.2g)、食塩相当量:0.43g |
原材料 | ミックス粉(砂糖、小麦粉、その他)(国内製造)、ショートニング、シュガーコーチング(砂糖、植物油脂、乳糖、その他)、卵、食用油脂、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆を含む)/加工澱粉、乳化剤、pH調整剤、増粘剤(キサンタン)、膨張剤、香料 |
セブンイレブンのもちもちリングシュガーには、独特のもっちり食感を出すための添加物が複数使用されています。
特に気をつけたい添加物の1つは「加工澱粉」です。
加工澱粉とは、化学成分を加えて使いやすさを高めたデンプンのこと。
問題は、加工澱粉に何が用いられているか分からない点です。
加工澱粉は乳化剤などと同じく一括表示されます。
このため、たとえEUで使用が制限されている種類の加工澱粉が使われていても、表示を見るだけでは判別できません。
子どもにも安心なドーナツを選ぶため、加工澱粉が入っているものはできるだけ避けましょう。
【ローソン】ドーナツの原材料
「ローソン」といえば、日本の代表的なコンビニの1つ。
食への安心・安全に対する関心の高まりに応え、ローソンでも以下のような取り組みを全国に拡大しています。
- オリジナル商品には合成着色料を使わない
- 一部地域の商品は保存料不使用
- オリジナル商品への添加物使用を減らす
- 原材料選びから生産・販売まで徹底した品質管理
そんなローソンでも、無添加のドーナツの販売はまだ行われていません。
次の項目で、ローソンで購入できるドーナツの原材料をチェックしてみましょう。
オールドファッションドーナツチョコ
商品名 | オールドファッションドーナツチョコ |
名称 | ドーナツ |
価格(税込) | 127円 |
内容量 | 1個 |
栄養成分表示 | 熱量:318kcal、たんぱく質:7.4g、脂質:23.1g、炭水化物:22.3g(糖質:18.1g、食物繊維:4.2g)、食塩相当量:0.4g |
原材料 | ミックス粉(小麦粉、植物性たん白、イヌリン、大豆粉、ショートニング、ホエイパウダー、イソマルトデキストリン、食塩)(国内製造)、ショートニング、準チョコ、卵、植物油脂、砂糖、(一部に乳成分・卵・小麦・大豆を含む)/加工デンプン、膨張剤、乳化剤、香料、糊料(アルギン酸エステル)、酸化防止剤(V.E)、甘味料(スクラロース) |
ローソンのオールドファッションドーナツチョコは「ロカボマーク」がついている低糖質ドーナツ。
このため、糖の吸収を抑える「イヌリン」や「イソマルトデキストリン」などの食物繊維が含まれています。
これらの食物繊維を、胃腸の機能が強くない人が大量に食べるとお腹を壊しやすいので、注意が必要です。
ショートニングや、膨張剤・乳化剤をはじめとして、食感をよくするための「アルギン酸エステル」も使用されています。
また、甘味料として使用されている「スクラロース」が要注意ポイント。
スクラロースとは人工甘味料で、は人の体では消化・吸収できないため、カロリーや糖質を抑える目的でロカボやダイエット向け食品などによく使われます。
人工的な成分でカロリーや糖質を抑えた食品には気をつけましょう。
スクラロースなどの人工甘味料の危険性についてはこちら「【これだけは避けたい添加物】人工甘味料の危険度ランキング|管理栄養士が解説」の記事で詳しく解説しています。
フレンチクルーラー カスタード&ホイップ
商品名 | フレンチクルーラー カスタード&ホイップ |
名称 | ドーナツ |
価格(税込) | 138円 |
内容量 | 1個 |
栄養成分表示 | 熱量:384kcal、たんぱく質:3.0g、脂質:30.7g、炭水化物:24.1g(糖質:23.5g、食物繊維:0.6g)、食塩相当量:0.5g |
原材料 | ミックス粉(でん粉、ショートニング、卵黄粉、卵白粉、食塩)(国内製造)、ショートニング、カスタードフラワーペースト、ミルククリーム、準チョコ、卵、卵加工品、(一部に乳成分・卵・小麦・大豆を含む)/加工デンプン、ソルビット、カゼインNa、乳化剤、膨張剤、糊料(加工デンプン、増粘多糖類)、酢酸(Na)、グリシン、セルロース、香料、甘味料(ステビア、スクラロース)、酸化防止剤(V.E)、pH調整剤、メタリン酸Na、グリセリンエステル、着色料(カロテノイド、V.B2)、酵素 |
今回紹介したコンビニで買えるドーナツの中で1番多い添加物が使われています。
ここで注目したいのが「増粘多糖類」と「pH調整剤」の2点。
増粘多糖類は主に食感をよくするための添加物です。
2種類以上組み合わせた増粘安定剤は「増粘多糖類」とだけ記載すれば良いことになっています。
増粘安定剤の中には、発がん性が疑われるとしてEUでの使用が規制されているものもあるため、どんな物質が使われているのか注意したいところです。
もう一方のpH調整剤は、食品が腐りにくくなるようにする添加物。
同じ目的であれば、何をどれだけ使っても「pH調整剤」と一括表示が可能です。
食の安全を考えると、子どもにはできるだけ無添加のドーナツを食べさせてあげたいですね。
まとめ
今回は、コンビニに無添加ドーナツはある?セブンやローソンの原材料を調べてみました。
結論として、現在コンビニには無添加ドーナツの取り扱いはありません。
残念ながら、どのドーナツにも、ショートニングや乳化剤をはじめとする添加物が使用されています。
今後、無添加のドーナツがコンビニで手軽に買えるようになるともっと便利になりますね。
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