BPAフリーとはどんな意味?危険性と回避するための5つのポイント
最近「BPAフリー」という言葉を目にすることがありますが、どのような意味があるのでしょうか。
BPA(ビスフェノールA)はどんなところで使われ、どのような危険性があるのかも気になりますよね。
そこで今回はBPAについて、またBPAを回避するためにはどのようにしたらよいか5つのポイントに分けて解説していきます。
- BPAについて知りたい
- BPAを避けるためのポイントを知りたい
BPAフリーとはどんな意味?
BPAフリーとは、ビスフェノールAという化学物質が使われていないことの意味です。
ビスフェノールAという物質は、ポリカーボネート製やエキポシ樹脂などのプラスチックの原料としてするときに使われる化学物質です。
プラスチックや樹脂の原料として使われており、水筒や保存容器、食品の缶・瓶のふたなどに利用されています。
BPAは体への悪影響が心配される物質なので、欧米諸国を中心にBPAを含む製品を避ける人が多くいます。
「BPAフリー」と記載されたものは、体への悪影響を心配する人でも安心して購入できます。
BPAの危険性とは
BPAは体内にある一部のホルモンと分子の形が似ているため、大量に摂取すると深刻な問題を引き起こす場合があるので危険です。
ポリカーボネート製の食器などから移行する場合や、食品缶詰の内側にエポキシ樹脂による防蝕塗装が施されたものから移行する場合があります。
熱などでビスフェノールAが染み出て飲食物に移り、その飲食物を摂取することで体内に取り込まれてしまうのです。
毒性試験の研究で、今まで許容範囲とされていた値よりも少ない量でも健康に悪影響を与える作用があることがわかりました。
“生殖器や神経系などに有害な影響を及ぼすので不妊症・発達障害・うつ病の増加や、ほかにも肥満・糖尿病・心血管疾患のリスクが上がるなどの可能性があると研究報告されています。”
引用元:https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kigu/topics/080707-1.html
BPAが使われるもの
BPAは、ラップ・保存容器・お弁当・飲料用ボトルなどに使用されています。
また、ジュースなどの飲料缶や缶詰の内側のコーティングにもBPAが含まれているものがあるので注意が必要です。
小さい子どもが口にする哺乳瓶・おしゃぶり・おもちゃなどにも、BPAが含まれていることがあるので確認しましょう。
BPAを回避するための5つのポイント
ここではBPAを回避するために必要な5つのポイントを解説していきます。
プラスチック製品を避ける
世の中にはプラスチック製品がたくさんあり安さや手軽さでつい手に取ってしまいがちですが、BPAの不安が拭えません。
プラスチック製品と同じ用途の代替品に切り替え、プラスチック製品を避けることがポイントです。
プラスチック製のお弁当箱は、自然素材で作られた曲げわっぱのお弁当やステンレスのお弁当箱に変えることがことが可能です。
保存容器はガラス製のものやホーロー素材のものはもちろんBPAフリーです。
ステンレス素材などのマイボトルやマイタンブラーを使うのもおすすめです。
ペットボトル飲料を買わなくてよくなり、プラスチック製のカップを使用せずに購入することができるのでごみの削減にもつながります。
プラスチック製品の耐熱温度を確認する
プラスチック製品の耐熱温度を守ることも重要です。
BPAの問題があるポリカーボネート(PC)の耐熱温度は120℃~130℃です。
PSと表示されているポリスチレン製のプラスチックは耐熱温度が低く約80℃です。
PPと表示されているポリプロピレン製のプラスチックは耐熱温度が高く100℃~140℃なので電子レンジで使うことができます。
製品名 | プラスチック製品の耐熱温度 | 電子レンジの使用 |
---|---|---|
ポリカーボネート(PC) | 120~130℃ | △(長時間不可) |
ポリスチレン(PS) | 約80℃ | × |
ポリプロピレン(PP) | 100~140℃ | ◯ |
メラミン | 110℃~130 | × |
リユースできる容器を使う
使い捨てのプラスチック製品ではなくリユースできる容器を使うこともBPAを回避するひとつの方法です。
シリコーン製の容器は熱にも強いので保存から調理まで使えます。
見た目もおしゃれで菌も繁殖しにくく、洗って繰り返し使えるので便利です。
ガラス製の保存容器は熱いものを入れても大丈夫なものも多く、なかにはオーブンで使用可能なものまであります。
また、においも移りにくく食材の色も移りにくいです。
透明で高級感があるためそのまま食卓に出しても大丈夫です。
紙製や瓶入りの製品を選ぶ
BPAを回避するには、プラスチックのものでなく紙製や瓶製の製品を選ぶことも大切です。
紙製のストローやお菓子の外袋、お弁当やコーヒーの容器などはいろいろなところで見るようになりました。
醤油・みりんなどの調味料やジャムも瓶製のものがよく売られています。
パスタソースやスープ、プリンなども種類は少ないですが瓶製のものを購入することも可能です。
BPAフリー製品を選択する
BPAを回避するために、このようなBPAフリーの製品を選ぶようにしましょう。
プラスチック製品の中にもBPAフリーのものがあります。
「BPAフリー」という表記があるものがあるのでその表記を目安に選んでください。
タッパーや水筒はもちろん、ラップやジッパー袋にも「BPAフリー」や「添加物ゼロ」と表記された製品があるので確認してみましょう。
ただ、日本ではBPAフリーの表示は一般的になっていないのが現状です。
気になる方は、メーカーにBPAフリーかどうか確かめるのがおすすめです。
まとめ
この記事では、BPAフリーとはどんな意味?危険性と回避するための5つのポイントについてまとめました。
BPAは少ない量でも健康に悪影響を与える可能性がある物質なので、体内に取り込まないようにしたいですよね。
BPAを回避するためには、プラスチック製品ではなくガラス製など他の素材にシフトしたり、BPAフリーの製品を使ったりすることが大切です。
また市販のものも、紙製や瓶入りの製品を選ぶようにしましょう。瓶入りの製品は一部リユースできるものもあり、環境にもやさしいです。
プラスチックの代替品も色々と出てきているので、お気に入りのものを見つけてみてくださいね!
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