【これだけは避けたい添加物】危険な着色料一覧!合成着色料が体に悪い理由を管理栄養士が解説
色が偏りがちなお弁当にプチトマトや卵を足すと、おいしそうに見えることはありませんか?
実際に「料理は目で食べる」と言われるほど見た目はとても重要です。しかし、見た目を良くするために添加物である着色料が使われることがあります。
食品やお菓子など幅広く利用されている着色料は、原料や製造方法に問題があるものがあります。また、諸外国では使用が禁止されている着色料もあります。
今回は、管理栄養士みのりが添加物のなかでも特に避けるべき危険な着色料についてまとめました。
なぜ着色料が危険なのか、この記事を読むと理解することができます。
【これだけは避けたい添加物】危険な着色料一覧!
着色料には、主に石油製品から作られる「合成着色料」と、自然界に存在する動植物から作られる「天然着色料」があります。
添加物の中でも特に避けたい危険な着色料は、「合成着色料」と、「天然着色料」それぞれにあります。
どのような着色料が危険なのか、これだけは避けたい添加物「危険な着色料一覧」をまとめてみました。
合成着色料
合成着色料は、タール系色素ともよばれ、石油製品から製造されます。
合成着色料は「赤2」のように色表記の後に数字で表記される場合があります。
合成着色料(赤色)
- 食用赤色2号
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かき氷のいちごシロップに使用されることがあります。
アメリカでは、発がん性の疑いがあるため使用禁止です。
- 食用赤色3号
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ピンクがかった赤色をしており、たんぱく質となじみが良く、かまぼこやなるとに使用されることがあります。
ドイツやポーランドなどでは、使用が禁止されています。
しかし、日本では指定添加物リストから削除されておらず、使用することは可能です。
- 食用赤色40号
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1991年に認可された比較的新しい添加物で、チューインガムやキャンディに使用されることがありますが、頻度は少ないです。
EUでは「子どもの行動と注意力に有害影響を及ぼす可能性がある」として注意喚起表示が義務付けられています。
- 食用赤色102号
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紅しょうがや福神漬けに使用されることがあります。
EUでは「子どもの行動と注意力に有害影響を及ぼす可能性がある」として注意喚起表示が義務付けられています。
- 食用赤色104号、105号
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ほとんどの国で使用禁止となっており、日本でもあまり使用されていません。
しかし、日本では指定添加物リストから削除されておらず、使用することは可能です。
- 食用赤色106号
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魚肉ソーセージや生姜漬けに使用されることがあります。
発がん性が疑われているため、ほとんどの国で使用が禁止されています。
しかし、日本では指定添加物リストから削除されておらず、使用することは可能です。
合成着色料(黄色)
- 食用黄色4号
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漬物や数の子などに使用されることがあります。
EUでは「子どもの行動と注意力に有害影響を及ぼす可能性がある」として注意喚起表示が義務付けられています。
- 食用黄色5号
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清涼飲料水やお菓子に使用されることがあります。
EUでは「子どもの行動と注意力に有害影響を及ぼす可能性がある」として注意喚起表示が義務付けられています。
合成着色料(青色)
- 食用青色1号
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かき氷のブルーハワイシロップやカクテルに使用されることがあります。
EUでは使用禁止です。日本では指定添加物リストから削除されておらず、使用することは可能です。
天然着色料
天然着色料は、動植物から色素を抽出して製造されます。
天然由来成分ですが、一部に発がん性やアレルギー面で気になる点があります。
- カラメル色素
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カラメル色素は、糖類を原料とした天然由来の着色料です。
処理方法によってⅠからⅣまで分類されます。
- Ⅰは糖類を加熱処理のみをしたものです。昔ながらの製法で、家庭でも作ることが可能です。しかし、製造コストが高いため使用されていることはほとんどありません。
- Ⅱは糖類に亜硫酸化合物を加えて製造しています。日本では亜硫酸の使用が禁止されているため、カラメルⅡが日本の加工品で使用されることはありません。
- ⅢとⅣについては、熱処理の際に加えられたアンモニア化合物が、有害物質を作り出すことがWHOの発表によって明らかになっています。
この有害物質である4-メチルイミダゾールは、米国国家毒性プ ログラム(NTP)による動物実験の結果によって発がん性が疑われています。
購入時は「カラメル色素」のみの一括表示のため、どの製法によって作られたカラメル色素で あるのか購入者側からその安全性を判断することは不可能です。
- コチニール色素
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コチニール色素は、エンジムシから得られる天然由来の着色料です。
カルミン酸色素、着色料(コチニール)着色料(カルミン酸)と表記されることもあります。
2012年に消費者庁がアナフィラキシーを起こす可能性があるとして注意喚起をしているので気を付けたい着色料です。
コチニール色素を含む化粧品に使用や食品などの摂取により、かゆみなどの体調の変化を感じた場合は、すみやかに皮膚科やアレルギー科の専門医を受診してください。そして、コチニール色素が原因と疑われる場合には、以下を参考に、コチニール色素を含む製品の使用や摂取を避けるようにしてください。
引用:消費者庁 コチニール色素に関する注意喚起
危険な着色料一覧まとめ
上記で解説した危険な着色料をまとめました。
【合成着色料】
- 食用赤色2号
- 食用赤色3号
- 食用赤色40号
- 食用赤色102号
- 食用赤色104号
- 食用赤色105号
- 食用赤色106号
- 食用黄色4号
- 食用黄色5号
- 食用青色1号
【天然着色料】
- カラメル色素(Ⅲ、Ⅳ)
- コチニール色素
合成着色料が体に悪い理由
合成着色料が体に悪い理由は、体内で分解されにくいからです。
タール系色素はもともと自然界に存在しない物質で、19世紀後半に作られました。
コールタールを原材料とした合成着色料は発がん性が証明されたため、その代わりに石油製品であるタールを主成分にした合成着色料が使われるようになりました。
タール系色素は非常に分解されにくい化学物質でもあります。体内に取り込まれた場合は分解されにくいため、ホルモンや免疫システムを乱す恐れがあります。
合成着色料と天然着色料の違い
合成着色料と天然着色料の違いは原料の違いと価格です。
合成着色料(タール色素)は、石油製品から作られ鮮明な色で退色しにくい特徴があります。化学的に製造されているので不純物がなく、安定した供給が可能です。
天然着色料は、動植物から色素を抽出しています。
原材料や使用する目的によって抽出方法が異なり、熱や光などにも敏感です。そのため、安定して作り出すことが難しく合成着色料よりも高価となります。
日本では紅花の赤色やクチナシの実の黄色、ヨモギの葉の緑色などの天然色素を食品の着色に使用しています。
使用する食品によっては発色がくすんだ印象になりますが、日本人はより自然に近い色を好むことが多く、天然着色料は広く使用されています。
合成着色料よりも安全性は高いとされている天然着色料ですが、天然色素が安全とは限りません。かつてハムやかまぼこなどに使用されていた「アカネ色素」は、2004年に厚生労働省が発がん性を認め、使用を禁止しました。
【これだけは避けたい添加物】危険な着色料一覧!のまとめ
これだけは避けたい添加物のうち、危険な着色料をまとめました。
添加物は国によって使用基準が異なります。
また、一般的に安全性が高いとされる天然着色料であっても、アレルギーを起こす可能性があることをご理解いただけましたでしょうか。
どんな食品であっても必ず安全ということはありません。
危険性が明らかになっている添加物についてはできるだけ避ける生活をしてみてはいかがでしょうか。
- 東京都福祉保健局「用途別 主な食品添加物 2着色料」…https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/shokuten/chakushokuryo.html
- 厚生労働省…https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/qa_shohisya.html#h2_q1
- 消費者庁 コチニール色素に関する注意喚起…https://www.jshp.or.jp/cont/12/0515-2-2.pdf
- カラメル色素の食品への利用と安全性…https://www.jstage.jst.go.jp/article/safety/56/5/56_356/_pdf/-char/ja
- 厚生労働省 食品添加物「アカネ色素」を既存添加物名簿から消除することについて…https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syokuten/040705/index.html
- 『「食べてはいけない」「食べてもいい」添加物』…渡辺雄二著
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