ショートニングの危険性|海外ではマーガリンも禁止されているってホント?

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ショートニングの危険性|海外ではマーガリンも禁止されているってホント?

加工食品に用いられるショートニング。しかし、ショートニングの危険性がWHOによって明らかになって以降、諸外国ではトランス脂肪酸の規制をする地域が増えてきています。

その規制から、ショートニングやマーガリンは海外では禁止されていると思っている方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ショートニングの危険性や海外での使用状況について調査しました。

海外でマーガリンが禁止されているというウワサの真相も調査しています。

この記事を読めば、ショートニングの危険性や、海外でマーガリンが禁止されているかがわかります。

この記事はこんな人におすすめ
  • ショートニングの危険性が知りたい
  • ショートニングの海外での使用状況について知りたい
  • 海外でなぜマーガリンが規制されているのか知りたい
もくじ

ショートニングの危険性

ショートニングの危険性はWHOによって明らかになっており、過剰摂取による心疾患リスクの上昇が懸念されています。

トランス脂肪酸の危険性については農林水産省に記載があります。

トランス脂肪酸を多くとると、血液中のLDLコレステロールが増加し、HDLコレステロールが減少することが示されています。トランス脂肪酸を多くとりつづけると、冠動脈性心疾患のリスクを高めることも示されています。

引用:農林水産省

LDLコレステロールは悪玉、HDLコレステロールは善玉コレステロールです。悪玉コレステロールが増えると血管内壁にこびりついて、やがて血栓となってしまいます。

海外ではショートニングとマーガリンが禁止されているってホント?

結論から言うと、ショートニングとマーガリンは海外で禁止されていません

海外で実際に規制されているのは、トランス脂肪酸を作ってしまう部分水素添加油脂です。

部分水素添加油脂とは、常温で液体の油脂から化学的に処理され、常温で固体の油脂にされた油のことです。

常温で固体にすることで作業効率が上がるので重宝されています。

諸外国で施工されている部分水素添加油脂の規制状況です。

規制状況開始年
アメリカ(ニューヨーク市)部分水素添加植物油脂、ショートニング、マーガリンを含む食品の使用禁止
(飲食店で、トランス脂肪酸が1人前当たり0.5g以上の場合)
2008
アメリカ(カリフォルニア州)トランス脂肪酸を含む食品の販売や使用を禁止(飲食サービス)2011
カナダ・部分水素添加油脂を含む油の輸入禁止
・部分水素添加油脂を含む食品の流通禁止
2018
シンガポール・部分水素添加油脂を含む油の輸入禁止
・部分水素添加油脂を含む包装ずみ食品への使用禁止
2021
香港・部分水素添加油脂を含む油の輸入禁止
・部分水素添加油脂を含む食品の販売禁止
2023
タイ・部分水素添加油脂を含む油の輸入禁止
・部分水素添加油脂を含む食品の製造・販売禁止
2019
フィリピン部分水素添加油脂を含む加工食品の輸入と製造・販売禁止2023
参考:農林水産省「トランス脂肪酸に関する各国・地域の規制状況」

特にタイにおいては、部分水素添加油脂を含む食品の製造も禁止されています。

これは、タイ国外へ輸出する食品にも適用されます。

いずれの国も、ショートニングやマーガリンを禁止しているのではなく、部分水素添加油脂またはトランス脂肪酸を含む食品が禁止されています。

また、日本ではトランス脂肪酸の勧告基準は設けられていません。その理由については、こちらの「トランス脂肪酸が日本で規制されない理由|日本人の摂取量が少ないのは本当?」の記事で詳しく解説しています。

ショートニングのトランス脂肪酸含有量

平成22年度のショートニングのトランス脂肪酸は100gあたり約3.3gです。

これは、トランス脂肪酸含有量が多いイメージのあるマーガリンの3.1g/100g よりもわずかに多い程度で、大きな差はありません。

平成18年度のデータでは、一般用ショートニングのトランス脂肪酸含有量は31.2g/100gもありました。

その後、ショートニングのトランス脂肪酸含有量は減少し、平成22年度にはマーガリンに含まれるトランス脂肪酸とほぼ同じ含有量になっています。

マーガリンとショートニングの違いや危険性の比較は、こちらの「マーガリンとショートニングどちらが体に悪い?両者の違いや危険性を比べてみた」で詳しく解説しています。

まとめ

ショートニングの危険性と海外での使用状況について調査しました。

ショートニングは、マーガリンを含めて海外で禁止されておらず、商品に使用することは可能です。

しかし、部分水素添加油脂やトランス脂肪酸の量は諸外国で規制の方向に進んでいます。

日本でも、外食チェーンでトランス脂肪酸の少ないショートニングや油を導入している企業が増えてきています。

詳しくはこちらの「ミスタードーナツの原材料は添加物だらけで体に悪い?ショートニングについても調査!」の記事を参考にして下さい。

トランス脂肪酸の過剰摂取による心疾患リスクの上昇を抑えるためにも、普段の生活の中でもショートニングやマーガリンの摂取を減らす努力をする必要がありますね。

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