卵液は無添加?業務用加工卵液の原材料を調べてみた
コンビニやスーパーでよく見かける卵を使った調理パンやお惣菜。
おいしそうだなと思って手に取り原材料をみると『卵液』という品目に疑問を持ちませんでしたか?
- 卵液って卵じゃないの?
- 卵液って食品添加物が含まれていないの?
- 卵液って危険なの?
こんな疑問について、今回は解説していきます。
身体のために無添加の食品を選びたい!と思っている方は参考にしてくださいね。
卵液とは?
まず『卵液(らんえき)』とは、鶏卵の殻を割って中身だけを取り出しパッケージに詰めた加工卵の一種です。
簡単に言うと、卵液は「卵を溶いた液状のもの」のことです。
マヨネーズやパン工場・和洋菓子メーカー・学校給食など卵を大量に消費するところでは、卵の殻を割る手間を省くためなどの目的で使われています。
卵液には3種類あり、調理の用途によって使い分けられています。
全卵を溶いて加工したもの。卵焼きや茶碗蒸し、揚げ物のつなぎ、お菓子などに使われている。
卵白のみを使用。ちくわなどの海鮮食品やハムなどの加工品に使われている。
卵黄のみを使用。クッキー・ケーキ・アイスなどのお菓子やパン、調味料に使われている。
ちなみに加工卵には卵液の他に、「乾燥卵」(卵液を乾燥させたもの)や「冷凍卵」(卵液を冷凍したもの)があります。
これらは「一次加工品」と言って、卵焼きやお菓子などの卵製品の原料用として加工された製品のことです。
卵製品を製造するために加工をしたものは「二次加工品」になります。
- マイクロ派加工卵:インスタント食品の乾燥具材に用いられる
- ドラム加工卵:薄焼き卵やクレープなど均一な厚さの卵を製造する加工方法
- ロングエッグ:サラダやピザなどで使われる輪切りの卵を製造するための加工方法
卵の加工品にはいろいろな種類があるんですね。
卵液は無添加?
次に卵液は無添加なのかどうか解説します。
卵液に添加物が含まれているかどうかは、卵液の商品によって異なります。
「加工している」と聞くと全て添加物が入っているのかなと思いましたが、そうではありません。
卵のみを使用している卵液もあれば、たくさんの食品添加物が含まれている卵液もあります。
具体的な商品の原材料をこの後紹介しているので確認してみてくださいね。
ただ注意したいのが、卵液を使って作られた食品の原材料欄には「卵液」としか表示されない点です。
食品添加物が使われている卵液なのかどうかは、加工後の食品になってしまうとわかりません。
原材料欄に食品添加物が入っていない食品を選んだつもりが、実は食品添加物入りの卵液を使っているということも十分あり得えますよ!!
また、卵液はホテルの朝食のスクランブルエッグや居酒屋チェーン店のだし巻き卵などに使われている場合もあります。
実は気づかないうちに口にしていた可能性もあるかもしれません…
業務用加工卵液の原材料を調べてみた
では卵液の原材料を、実際の商品を見ながら確認してみましょう。
卵液はさまざまなメーカーから販売されていますが、今回は4つの商品をピックアップしました。
①キューピー・凍結全卵(調理用)HV No.3
キューピーは卵液業界でトップの大手メーカーです。
原材料 | 鶏卵(国産) |
『凍結全卵(調理用)HV No.3』の原材料は、国産の鶏卵のみで添加物は含まれていません。
②キューピー・凍結全卵(調理用)LV
次もキューピーの商品で『凍結全卵(調理用)LV』という卵液です。
原材料 | 鶏卵、食塩/トレハロース、pH調整剤、カロチノイド色素、(一部に卵を含む) |
『凍結全卵(調理用)LV』はトレハロースなどの食品添加物が含まれています。
鶏卵の産地は確認ができませんでした。
③イフジ産業株式会社・液全卵(ホール)
イフジ産業株式会社は、卵液業界ではキューピーに次ぐシェアです。
原材料 | 鶏卵(国産) |
『液全卵』の原材料は国産の鶏卵のみで、添加物は含まれていません。
④有限会社サンエッグ・地産地消 液卵
原材料 | 鶏卵 |
『地産地消液卵』の原材料は、地場地域(埼玉県)で生産された卵のみを使い製造されています。
まとめ
『卵液』は卵の殻を割る手間を省いたり、加工しやすかったり、おいしそうな色味を出せたりと、とても便利な食材です。
しかし原材料欄に卵液の表示があった場合には、卵液を作る過程で食品添加物を使っている可能性があることに注意しましょう。
もちろん食品添加物が使用されていない卵液もありますが、原材料欄だけでは判断できません。
細心の注意を払うのであれば、卵液が使われている食品は選ばないという選択も必要です。
食品添加物に対してどのくらい許容できるのかで判断してくださいね。
コメント